2024. 11. 7
最近の動向とインフルエンザについて
最近の動向についてですが、夏風邪の代表である、手足口病は診られていますが、減少傾向にあります。マイコプラズマ感染症の患者さんが、目立っておりましたが、少し減少傾向にあります。マイコプラズマ肺炎等で入院が必要となった重症の患者さんは現時点ではいらっしゃいません。肺炎であっても外来で治療できておりますが、マクロライド系抗生剤耐性のマイコプラズマ感染症の患者さんは、薬の効果が乏しいため、解熱まで辛い思いをされています。溶連菌感染症の患者さんはとても減りましたが、時々診られます。新型コロナウイルス感染症の患者さんが、たまに診られますが、子供達はとても軽症です。初感染であっても、ほとんどの患者さんが2日以内に解熱しています。こどもたちにとっては、新型コロナウイルス感染症は、軽症傾向が強いです。
上述した疾患の他に、インフルエンザが診られるようになってきました。9月からインフルエンザの患者さんが診られていましたが、11月に入り、1週間に2〜3人程度診られるようになってきました。すべてインフルエンザA型です。抗インフルエンザ薬が効果あります。薬剤耐性のインフルエンザウイルスA型は、現時点では認められておりません。
喘息の患者さんについてですが、咳や喘鳴等の喘息症状が出現している患者さんがとても増えております。寒暖差があると発作が起こりやすいので、これからの季節は注意してください。いつも申しあげておりますが、喘息発作が出現してきたり、咳が目立ってきた際には、休薬していた患者さんは、喘息薬をすぐに再開していただくようにお願いいたします。
当院は、隔離診察室が2つあり、インフルエンザ、新型コロナウイルス感染症、RSウイルス感染症やヒトメタニューモウイルス感染症等の患者さんは、新型コロナウイルス感染症流行前と同じように隔離診察室等で待っていただき、診療を実施しています。極力院内感染を防ぐためです。この診療体制は、新型コロナ流行前と同じですので、この件に関しましては、ご了承、ご理解のほどよろしくお願いいたします。 また、マスクの着用は、個人の判断でお願いいたします。当院では、マスクを着用していなくてもまったく問題ありません。同様に、当院の従業員もマスクは着用していません。 定期接種のワクチン(無料で接種できているワクチン)に関してですが、とても大事ですので、定期的に接種していただきたいと思います。致死的な病気を予防するためのワクチンですので、定期的に接種していただきたいです。院内感染予防はきちんと行なっておりますので、ご安心ください。
2023年5月8日から新型コロナウイルス感染症の患者さんは、インフルエンザ感染症の患者さんと同様の扱いとなり、当院は、新型コロナ流行前と同じ診療体制に戻りました。熱のある患者さんは、熱ありの待合室か、隔離診察室にて待っていただいています。それでも、熱のある患者さんが多い場合には、隔離診察室の掃除に時間がかかるため、待ち時間が長くなっています。誠に申し訳ございませんが、ご理解、ご了承のほどお願いいたします。また、当院では、待合室と診察室の換気を常時行なっているため、室内の温度管理が難しくなっていることもご理解ください。誠に申し訳ございませんが、ご理解、ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。